「すごくワクワクしてましたね。宇宙ステーションのミッションはドラゴン宇宙船が地球に戻ってくるまで2週間くらいだったんですけど、ほとんど寝なかったですね(笑)。何も見逃したくなかったので、寝てるときでさえもずっとヘッドセットで通信を聞きながら、何が起こってるかちゃんとモニターしてましたよ」

 なんだか南極点にいる時と同じように、ぎゅっと圧縮された時間を過ごしたようである。打ち上げの際の社員の熱狂ぶりは、スペースX社の公式サイトに動画としてアップされているから見てもらえると雰囲気が分かるだろう。高橋さんもその中にいた。

 もっとも、打ち上げだけではなく、ドッキングの時にもハラハラさせられたという。

 思い切り日常的な現象で言うと、冬、乾燥した日にドアノブを触った瞬間、バチッと電気を感じる、あの類の現象がもっと極端な形で起きるからなのだそうだ。

「宇宙ステーションとドラゴン宇宙船との間では電圧が違うんですよ。宇宙に出て帯電した粒子を浴びていると、機体の大きさとかソーラーパネルの大きさによって帯電する量が違ってくるので。だからドッキングするときにほんの一瞬ですが、何百アンペアっていう大電流が流れるかもしれないんです。それでドラゴンのエレクトロニクスとか、何か破壊されないかすごく心配だったんです。もちろん、対策はやってたんですよ。でも実際にドッキングして、大丈夫だったときは、すごくほっとしました(笑)」

ISSとドッキングしたドラゴン宇宙船。背景は地球だ。(c)NASA
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