第5回 ふたたび開かれた宇宙への扉

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「──宇宙ステーションとドッキングするのは、意外に難関なんですね。たとえば、電波。あんまり強い電波を放つと、宇宙ステーションの運営に影響を及ぼす。もしかしたら船外活動してる宇宙飛行士にも危険なこともある。また、宇宙ステーション自体も、地球と交信するためにすごく強い電波を放っていて、ドラゴン宇宙船にも影響があるんです。それに耐えられるように、エレクトロニクスをデザインしたり」

「──あと、フロリダから打ち上げるので、雷が多いんですね。雷から宇宙船を守る。いったん宇宙に飛び出すと、太陽などから陽子とか電子とか、すごい高エネルギーの宇宙線が飛び交ってますね。それはドラゴン宇宙船の電子回路を破壊したりする。それからも守るとか、色々な課題がありました」

 例えば、太陽からの宇宙線で電子回路が異常をきたす現象については、以前、「宇宙天気予報」の話題で取り上げたことがある。ドラゴン宇宙船でもまさにそういうことが問題になっていたわけだ。

「僕たちはそういう電子回路に陽子とか電子のビームをぶつけて実際に壊れないかどうか実験していました。10年分くらいの宇宙線を当てて、壊れやすいようだったら、他の部品を探したり。シールドをしっかりすればいいんですが、宇宙船って軽いほうがいいので、できるだけシールドは軽くしたい。でも、ある程度ないと、やっぱり壊れちゃう」