一応料理好きの私は、そこそこ人に恥じない料理くらいは作れるつもりであるから、スティーブに代わって、魚たちが成仏できる美味しい姿に変えてあげたいのだ。

 ところが――、
 包丁を持つスティーブの手を見ると、意外と繊細な動きをしているのに気がついた。

 そう言えば、スティーブはなんでも丁寧な仕事をする。

 ミンチュミナの森や湖、川の恵みで育ってきた彼が、自然から与えられた恵みを、ぞんざいに扱うはずがない。

 ここは、スティーブにお任せしよう。結局、私はそう思った。

 彼のメニューは、ホワイトフィッシュとバーボット、キャットフィッシュのフライ。

 あれ、ちょっと待って……、

 やっぱり、フィッシュ&チップスに近い料理ではないか……。

 大丈夫かな~。

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