第21話 犬たちの、ミステリーサークル。

 朝、もの凄く冷え込んだ。

 ベニヤ小屋の室内が冷え切って、被っている布団までも、肌にあたるだけで「ひゃ!」と声が出てしまうくらいに冷たくなっていた。

 もじもじしながら、布団から出られずにいると、犬たちの雄たけびが聞こえはじめた。

 まるで目覚まし時計のように、毎日、朝になると犬たちは遠吠えをはじめる。

 今の犬たちの餌は、1日1食。

 夕方がその時間であるから、朝早く起きても、腹が減ってしまうだけなので、もうちょっと寝ていなさいと思うのだけれど、犬たちというのは、朝っぱらから元気がいい。

 気合を入れて布団から出て、いつもよりも地の厚いモコモコの防寒服を着る。

 ベニヤ小屋を出て、ドッグヤードへの坂を下りて行くと、私は、その光景に目を見張った。

「おおお~。これは、見事な~」

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