第1回 世界初の民間商用宇宙船開発に携った日本人

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 さて、現在、高橋有希さんが住んでいるのは、母校カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)にもほど近いサンフランシスコだ。博士課程時代を過ごした物理学教室をインタビュー用に使わせてもらえることになった。

 BART(電車)の駅に迎えに来てくれた高橋さんにぼくが抱いた第一印象は「鉄腕アトム!」だった。髪の毛がくるりとした様子や、宇宙のことになると好奇心がどんどん前のめりになって進む会話は、まさに鉄腕アトムの英名「アトスロボーイ」にも符合した。

 バークレーのキャンパスはアメリカの大学としては小振りな印象だ。モニュメントとして有名な時計台の奥にある物理学棟、博士号論文の口頭試問を受けたという思い出の教室にて、お話を伺った。

 高橋さんはいきなり「子どもの頃から宇宙に興味があって、宇宙飛行士になりたかったんです。月に行きたいんですよね」と述べた。まずは、南極点の望遠鏡の話を伺おうと思った矢先だった。

奥に見えているのがUCバークレー校の時計台。
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