第20話 塩焼き目前の、もつれた関係……。

 今度は、なんだか妙なヒゲを生やしているニョロニョロだった。

 クネクネとヘビのように動いている。

「なにこれ?」

 鎌倉の大仏様のように、おちょぼ口にチョロ髭の顔で、尻尾がウナギのようだった。

 ウナギと言っても、蒲焼に使うようなスレンダーなボディーの種ではなく、ちょっとぽっちゃり系の色っぽいウナギである。

 いったいこれは、何者なのか?

 正体が分からないので、勝手に名づけてみると、「おちょぼ口チョロ髭大仏顔ぽっちゃりグラマーウナギもどき」といったところだ。

 そのまんまである。しかも長い。

 スティーブに尋ねると、バーボットという魚だと言う。

 後で調べてみると、日本語でカワメンタイ。

 タラ目のグループに入っていて、お仲間さんたちに、日本でもお馴染みのマダラやスケトウダラ、コマイなどの名前が連なっていた。

 この仲間では、唯一の淡水魚らしい。