第4回 1人で世界を航海するということ

 最初に、自分でスポンサー探しをした話をしましたね。ある程度の装備、準備ができた段階で出航に踏み切ったので、装備や資金が初めから十分だったわけではありませんでした。そのため、資金や装備で不足している分は、寄港地で調達していました。

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 企画書を持って、現地の企業にプレゼンテーションして協力を仰ぐのです。そういうことを通じて、1人で生活するとはどういうことなのかも知りました。これも、私にとっては貴重な経験、大きな財産です。

――次に考えていることは、何かありますか。

 冒険ではないのですが、船長のライセンスを取りたいと思っています。

 船舶の国際ライセンスをとって、個人が所有する大型のヨットやクルーザーを、クルーを率いて操船するというのが、今の私の夢です。その実現を目指して、勉強を始めています。

おわり

ローラ・デッカー

1995年生まれ。海洋冒険家。オランダ人の父とドイツ人の母がヨットで世界旅行中にニュージーランドのファンガレイで生まれ、6歳からヨットの操船を始める。2010年8月に単独世界一周航海に向けて出発し、2012年1月に達成。同年、世界の冒険者や挑戦者を表彰する「ファウストA.G.アワード」のファウスト挑戦者賞を受賞している(授賞式の模様は http://www.faust-ag.jp/quest/quest027/story.php)。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。