第4回 1人で世界を航海するということ

――11月に喜望峰を回って、再び大西洋を渡ってゴールのシント・マールテン島を目指します。「世界一周が達成できる」と確信したのはどのあたりですか。

 シント・マールテンの港に入ったときです(笑)。

 それまでは確信など持てません。単独の航海ですし、何が起こるかわかりませんから。

 でも、もうあきらめよう、これ以上無理だと思ったこともありません。

――2012年の1月21日、そうしておよそ500日の航海を終えるわけですが、この航海期間は、当初の見込みどおりだったのですか。

 いいえ。当初は2年くらいかかるだろうと思っていました。できるだけたくさんの国に立ち寄って、いろいろなものを見てみたいと思っていたからです。

 でも、航海しているうちに、海の上で過ごすほうが好きになってしまったんです。あまり寄港しなくなったので、その分、早く帰り着くことになったわけです。

 結局、私は陸に上がるより、海の上にいるほうが好きなようです(笑)。長い時間を1人でいることも、少しも苦に思いませんし。