第4回 終末思想とマヤ文明の崩壊

 マヤ長期暦には、5つの単位がある。1ケタ目はキンという単位で、20キンになると位が変わる。つまり、次の単位であるウィナルに繰り上がる。2ケタ目のウィナルは、18ウィナルになると、次の位のトゥンになる。ここだけ、20進法ではない。しかし、3ケタ目のトゥンは、キンと同様に20トゥンになると次の位のカトゥンとなる。4ケタ目のカトゥンも、やはり20になると次の位である5ケタ目のバクトゥンになる。言葉だけだとわかりにくいので、下の表を見るとわかりやすいだろう。

2012年12月21日の真実

 このようなマヤ長期暦は、上から下にバクトゥン・カトゥン・トゥン・ウィナル・キンの順に書かれている。ある暦元の日から何日経過したかを、石碑などに刻むのである。例えば、9.10.4.5.8.と記されていれば、その日付は暦元から8+5×20+4×360+10×7,200+9×144,000=1,369,548日後の日付ということになる。

 さて、その暦元というのは13.0.0.0.0.で表され、紀元前3114年8月11日と計算されている。その暦元の日からスタートして一巡し、次に13.0.0.0.0.になるのが2012年12月21日というわけなのだ(紀元前3114年8月13日~2012年12月23日という説もある)。しかし、マヤ長期暦は循環暦であり、それが直線状の終わりの日を指すわけではない。現代の暦で言えば、12月21日に誕生した人が、60年後に還暦を迎えた12月21日にリセットされるわけではない。あくまでも一巡するだけなのだ。ただ、マヤ長期暦の暦元の日は、マヤ文明が誕生するはるか前の日であり、初めて一巡する日を迎えることになる。だから、マヤ人にとっても、特別な日であることは間違いない。