第18話 北の漁場の、妄想赤ちょうちん!

 ミンチュミナ湖には、アラスカ山脈からの水が流れ込んでいて、夏でも水温が低く、ましてや明日にでも湖が凍ってしまいそうな、ぎりぎりの季節である。

 到底、普通の装備では無謀に近い。

 スティーブは、ジャケットの次にズボンも差し出していて、見ると、それは漁師が着るようなビニールのつなぎカッパズボンだった。

 湖の魚に網を掛けるだけにしては、本格的な格好である。

 着てみると、気分はすっかり、
「北の漁場はよ~♪」――である。

 もともと、形から入る性格でもあることから、私は調子づいて、心は、世界で一番危険な漁と言われる、真冬北極海の命知らずの蟹漁師である。

「大漁ならば、一攫千金だ~」

気分はすっかりサブちゃんワールド!(写真クリックで拡大)