第6回 娯楽施設も充実! 共産主義勢力の隠れ家

 今回は、1年中暑いラオスの北東部にある秘境を紹介します! ベトナムとの国境にほど近い、ビエンサイの洞窟です。

ラオス北東部に走る峡谷の石灰岩の崖をくりぬいて造られたビエンサイの地下劇場。ラオス愛国戦線の指導者や兵士が、さまざまな娯楽を楽しんだ。
写真:Bert de Ruiter/Alamy(写真クリックで拡大)

 ビエンサイの洞窟は、第二次インドシナ戦争中の1960~1970年代、ラオスの政権奪取を狙って革命を起こした共産主義勢力「ラオス愛国戦線」の主要基地になっていました。米軍の空爆から身を守る防空壕でもあり、革命軍の兵士や民間人など、2万3000人余りが避難していたこともあったそうです。

 写真の地下劇場や病院、2000人もの兵士が暮らした居住施設などが、石灰岩の崖を削って造られました。革命軍の指導者専用の洞窟は、大きなものでは奥行き150メートルもあり、プールや庭園が付属するものもありました。革命のさなかでも娯楽を失わなかったことが、10年に及ぶ内戦に革命軍が勝利する原動力になったのかもしれません。

 洞窟の大半は、ビエンサイの町から歩いてすぐ。ビエンサイの町までは、地域最大の町サムヌアからバスかトラックで40分。サムヌアまでは首都ビエンチャンから毎日航空便があります。

 洞窟への詳しい行き方や見学の注意点、旅のベストシーズンなど、プランを立てるときに役立つヒントは、『続 いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 BEST500』(日経ナショナル ジオグラフィック社刊)をご覧ください!

『続 いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 BEST500』
(ジェレミー・アランほか著、関利枝子、北村京子訳、日経ナショナル ジオグラフィック社)


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