しかもその種類は1万2000種。1億4000万年前に地球に登場し、恐竜が絶滅したときにもアリは問題なく生き延びたーという、考えようによっては人間よりも偉大な生物なのだ。

 アリの研究はかなり多方面からすすんでいて、アリの一糸乱れぬ行列の謎もある程度あきらかになっている。結論からいえばこの特集の冒頭に書いてあったようにアリには群れの行動のリーダーというものはおらず、また巣などから指令の伝達なども発せられていない。アリには小さな脳と神経があるだけで、いくつかの行動の指令は互いに触れ合ったり匂いやフェロモンを触角で感じたりすることによって瞬間的におこなわれ、それが全体行動になっているようだ。

 童謡にあるように「アリさんとアリさんがごっつんこ」は、かれらの基本的なコミュニケーション手段であったのだ。

『アリはなぜ一列に歩くか』(山岡亮平著・大修館書店)にはアリのフェロモンでもっとも大事なのは「性フェロモン」と「警報フェロモン」と「道しるべフェロモン」である、とわかりやすく書かれている。さらにナショジオにはこういう説明がある。

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