第11回 小さくて大きな可能性をもつ群知能

アリは地球最強?

 群れの同一、または統一行動でわたしたちにもっとも馴染みのあるのはアリだろう。

 誰もが小さな頃にアリの行列を見てそこにしゃがみこみ、好奇心と不思議のこころいっぱいになっていろいろと考えた経験をもっている筈だ。場合によっては行列の真ん中に小さな石をおいてちょっとした通行遮断のいじわるをしたこともあったろう。けれどもアリたちはなんの混乱もなく、その石を回り込み、何ごともなかったようにもとの行列に戻って行進を続けていく。人間の行列だとふざけてちょっとヨコにそれるもの、脱落するもの、前の奴のどこかをつつくもの、などが必ずいるが、アリにはそんなだらしのないやつ、フラチなやつはいない。

『ナショナル ジオグラフィック』(2006年10月号)「アリの世界」によるとアリは地球上に約1京(1兆の1万倍)匹もいて、その総体重は全人類の総体重に等しい、という。アリと人間が重さで同一なんて考えたこともなかった。

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