せっかくの島の上でのキャンプ。

 のんびり過ごそうかと思っていたのですが、最後のポーテッジを今日越えるのだと思うと、なんだか気が急いて、早起きをしてしまいました。

 テントから這い出して、島のなかを散歩してみると、小さな島でも地面はしっかりと苔むして、針葉樹の木々に覆われていました。

 松ヤニのたっぷりついた松ぼっくりを拾いながらキャンプに戻り、湖の水を汲んで、米を炊きました。

 ただでさえ黒く煤けてしまっているコッフェルの底が、脂分を含んだ煙でさらに黒い輝きを増してゆきます。

 別の小さいコッフェルで、みそ汁用のお湯もわかし、たっぷりの朝ご飯を食べ終わると、カヤックに荷物を積み込んで出発です。

水上飛行機に乗って、ノースウッズの秋の空を飛んだ。広葉樹は黄色く染まり、まぶしい朝日が、複雑な入り江と島々を照らしていた。(写真クリックで拡大)

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