第17話 いよいよ始まる! 原野の自給自足生活!

 ここに来てからの数日間は、私が来たばかりということもあって、スティーブが地下倉庫にストックされている缶詰などを使って、なにかと作ってくれていた。

 けれど、缶詰ばかり食べていられない。

 スティーブは不器用な手を動かしながら言った。

「地下倉庫の缶詰は、原野で生きる血肉にならないよ」

 確かに、そうだ……。

 実は、地下倉庫にはほとんどの缶詰や瓶詰めの食料がダースの箱ごと何箱も積み上げられてあって、基本的に自由に食べてもいいことになっていた。

 たとえ、全部食べてしまったとしても、誰も文句は言わないだろう。

 けれどやはり、缶詰生活はかなりキツイ……。

「明日からは、自然の中から、食べ物をいただくんだ」

 スティーブが、笑みをこぼしながら言う。彼にとっては、当たり前の生活なのである。

 私はその言葉に、ふつふつと嬉しさが湧き上がってきた。