第17話 いよいよ始まる! 原野の自給自足生活!

 オリバー爺さんから、糸の結び方を教わると、さっさと糸を通して、つぎつぎと網の穴を塞いでいった。

 するとスティーブが、
「ところで……、どうして、魚網を直しているか分かる?」と、私の顔を見る。

「どうして?」
 深く考えることもせずに、私はすぐにも聞き返した。

 スティーブは、手を止めて、
「ここでの生活は、セルフ、サブスィスタンス、……だからだよ」と言う。

「さぶすぃすたんす~?」
 私は、再び聞き直した。

「そうだよ」スティーブがニコリとする。けれど私は、
「さぶすぃすたんす……って、なんだっけ?」と首をかしげた。

 英単語を収納している頭の中の引き出しから、その意味を探し出すのに、少し時間がかかったのだ。

「あ、そっか……」
 現地調達……、自ら生存する……、という意味だ。

 私は思い出した。そう言えば、私をここに送ったトーニャのお母さんが言っていた。

 この地は、自給自足の地なのだと……。