第17話 いよいよ始まる! 原野の自給自足生活!

 ロッジの大広間に場所を移して、網を床に広げてみると、あちこちに穴があいていて、かなり傷んでいる。

「これじゃ、大きな魚も素通りできるね」

 冗談を言いながら、網の穴の箇所を確認していると、オリバー爺さんが網結針を持ってやってきた。

「これからね、オリバー爺さんに魚網の修理の仕方を教えてもらうんだよ」
 と、スティーブが言った。

 大自然が取り囲むミンチュミナ湖のほとりで生まれ育ち、森の生活のことなら、なんでもできそうなスティーブにも、まだ、できないことがあるのかと不思議に思っていると、

「実はね……、網目を直す結び方を、毎回、忘れてしまうんだよ」と、スティーブは笑った。

 彼は普段、小型の飛行機を操縦し、モーターボートや四輪駆動のバギー、木を切り倒す大きなチェーンソーなど、自由自在に操る頼もしい男性である。

 けれど、細い糸で編むチマチマとした作業が苦手なようで、ため息をつきながら、糸の結びにほとほと苦戦している。

 そんなスティーブとは違って私はというと、ちょちょいのちょいである。