第6回 健やかな睡眠のための12の指針

「晩酌と寝酒の区別をしてほしいんです。私たちもそれなりに頑張って、いろんなところで喋っています。最低、眠るまでに4時間のインターバルがほしい。でも、やっぱり皆さん勘違いしてらして、『先生、養命酒だったらいいんでしょ』とか言われるんです。眠れないなら、睡眠薬がある。でも、睡眠薬って、日本の皆さんはすごく怖がるんですね。たしかに50年くらい前に使われた薬は、飲みすぎると呼吸が止まったり大変だったんです。でも、最近の薬、特にここ10年くらいに開発された薬は、長期間飲んでも、耐性、つまり効果が減弱したりすることもなく、不眠症が治ったときに減薬や休薬するのも簡単です。少なくともお酒を飲んで寝るよりも体にもダメージが少ないと言えます。お酒は、睡眠に関していえば、百害あって一利なしですね」

 さて、睡眠にまつわる「12の指針」を紹介した。ご感想は、いかがだろう。

 正直、すべてを満たすのはしんどい。というか、無理だとぼくは感じる。

 そもそも、これらをすべてを字句通りに守ろうと思い詰めてしまうと、それ自体、睡眠に悪影響を与えるだろう。

 三島さんはこんなふうに言う。

「たしかに、こんなにあったって、いきなりできるわけないですよね。まず、たった1つでいいから続けると良いのでないでしょうか。例えば、眠たくならないなら、起きる時間は同じまま、今までよりも1時間だけ頑張って遅寝してみよう、と。2、3週間続けられれば、達成感も非常に強いし、実際に寝つきは前よりも必ず良くなりますよ」

 というわけで、睡眠に関しては誤った「神話」から脱却して、現在の睡眠科学が明らかにした知識をもとにした適応方法をさぐり、なおかつ、無理をしないことが大切なのであろう。

 そして、もう1点。