第70回 簡単可愛いフィンランドのクリスマス菓子

 パイ生地には既製品を使って、あっという間に大使館の厨房でヨウルトルットゥは完成。出来上がったヨウルトルットゥをいただいてみると、砂糖を入れていない自然な甘みと酸味のプルーンジャムとサックリとしたパイ生地が合わさり、シンプルな美味しさ。しかも、簡単なのに見た目がとても可愛い。

 ヨウルトルットゥは、お店でも売っているが、手作りすることが多いという。「私も小さい頃、母と一緒に作りました。もっと手間を省きたければ、既製品のジャムを使ってもいいんですよ」とパヤリネンさん。

 日本だったら、様々な具のバリエーションが登場しそうだが、「アプリコットジャムを使ったものもありますが、ヨウルトルットゥのフィリングといえば、やはりプルーンジャムですね」

 さて、ヨウルトルットゥの他には、ショウガなどのスパイスが入ったジンジャーブレッドクッキーなどが、フィンランドのクリスマスを彩るお菓子だという。フィンランドでは、人や動物の型からクッキーの家を作るための型まで、様々なクッキー型が売られているそう。

「昨年、うちではムーミンの型で焼きましたよ!」とパヤリネンさん。フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが生み出した世界の人気キャラクター、ムーミン。フィンランドの子どもの間でも、やはり人気者なんですね。

フィンランドでは、写真手前のような藁で作ったヤギ(ヨウルプッキ=12月の雄ヤギと呼ばれる)がクリスマスツリーのデコレーションとしてポピュラーなのだそう。ヨウルプッキはサンタクロースのことでもある。また、伝統的なサンタクロースの衣装は赤い服ではなく写真のようなヤギに似た暗い色合いの外套であるそうだ