第5回 世界初!睡眠・覚醒リズム障害の原因を解明

 24時間より29分長いだけなんて大したことないと思った人は(ぼくも最初そう思った)、それを単純に1週間分ということで、7倍してみよう。203分つまり、3時間20分超だ。ある日夜の12時に眠たくなっていた人が、1週間後には午前3時20分すぎにならないと眠たくならない。更に1週間後には午前6時40分過ぎが本人にとって「自然」な就寝時間だ。これはほうっておいては大変なことになる。一方、標準型の人は、1週間でも49分、2週間でも1時間28分しかずれない。これなら日々の生活の変動の中で吸収できる範囲だろう。1日の差はわずかでも、蓄積するとまったく違う話になる。なお、夜型の人たちの中にも極端に周期が長い人がいて、隔離実験をする中で容易に「非同調型」移行するという結果も出ており、強い夜型生活者は「概日リズム睡眠障害」のリスク群なのだった。

 三島さんはこれらを、隔離実験に協力した被験者の脳波、体温、ホルモン分泌などの変化から、体内時計の周期を割り出した。

 と同時に、新しい方法での周期の特定の仕方にも成功したという。

基礎研究のための実験室で。
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