第4回 目からウロコの不眠症治療法

「例えばこの前の大震災のような強烈なストレスを受けたときですね。人間も、ほかの動物も、危険が身に迫ると寝ないで活動できるように覚醒力が強くなるんです。だから、ああいうときは2日3日寝なくても頑張れるし、それも進化の中での適応なんですね」

 当時、被災地でそれこそ不眠不休で頑張った人たちの話はよく聞く。また、いつ余震があっても不思議ではない危機感から、しばらくは誰もが眠りが浅くなるのも正常な人間の反応だそうだ。

「厚労省の仕事で、日本全国からランダムに抽出して、不眠症の有病率調査というのをやっていまして、それですと軽症の人も含めると大体10%くらいなんですね。ところが、2011年3月の震災の4カ月後、7月の全国調査では、日本人の不眠症の有病率が倍の20%まで高くなっていました。宮城、岩手、それから福島の3県に絞ると、元々、都市部に比べて、不眠症が少なく6.6%くらいだったのですが、大体5倍の32%に増えていました」

 では、どんな人が一番影響を受けたのか。