第4回 目からウロコの不眠症治療法

「自分が不眠に困ってない頃は、眠くなったらベッドに行って、横になると知らない間に寝ていたわけですよ。ところが、不眠を気に病んでベッドでいろいろなことをやってわざわざ覚醒する条件づけの作業をいっぱいやっているわけです。言ってしまえば、骨を見てよだれがでていた(無条件反射)犬が、飼育員の足音を聞くだけでよだれが出る(条件反射)ようになるのと同じで、寝室でテレビをみたり本を読んだり悶々と悩んだりして覚醒していた(無条件反射)がために、寝室に向かうだけで覚醒してしまう(条件反射)ようになるのが慢性不眠の条件付けです。だから、今私たちがやってるのは、不眠の認知行動療法として世界的に行われているものと同じで、眠れなければ絶対ベッドから出るようにするんです」

 では、朝まで眠れなかったらどうするのか。三島さんは、「朝まで寝なくていいんです。必要になったら人間は、最低限の睡眠は必ずとりますから」と言う。しかし、翌日に大切な用事があると、眠れないと焦る。焦ること自体がいけないと分かっていても焦る。最悪、完徹して翌日に突入してもいいという覚悟がないと、その指示には従いにくい。ただ、さすがに丸1日眠らなければ、翌日の夜はすんなり眠れるだろうから、リズムを変えるきっかけにこういう方法は有効な気もする。翌日に大きな事案がない日を初日に設定すれば乗り切れるんじゃないという気もする……と自分の感想を書き連ねても仕方ない。不眠の認知行動療法として、着実に効果をあげている方法だということで、さらに教えてもらおう。