第4回 目からウロコの不眠症治療法

 とすると、昔から言われる「眠れない時は羊を数える」というのはダメな感じがする。羊の数が積み重なるとどんどん「眠れない点数」がアップしていき、どことなく強迫観念的になってしまう。

「たしかに、だめですね。英語ですと、sheep、シープ、シープで、sleep、スリープ、と似てるんで、まあゴロで言ってたわけです。日本人がヒツジとかって、読みづらいですよね(笑)。いずれにしても、それでは眠れませんから」

 ここではたと気づいたのだが、子どもが眠れない時など、親としてよく助言してしまうあの考え方もダメってことにならないだろうか。

 つまり、「眠れなくても、横になっていれば、体は休まるから、横になっていなさい。そのうち眠くなるから」というやつ。ぼく自身、これまで何度も言ってきたし、自分自身に言い聞かせ、眠れない夜を横になったまま過ごしたこともある。

「それ、よくかかりつけの内科の先生なんかに言われたという人は今もいるんですが、絶対、不眠症ではやってはいけないことです。それをやっているから、みんな不眠症が悪くなっちゃうんです」と三島さんの回答は、案の定、であった。

 お医者さんでも誤解していることがあるそうだから、これも相当強力な神話なのだろう。

「眠れなければ、絶対ベッドにいては駄目だ、というのが、今の不眠症治療です」と三島さん。