第1回 眠らなくなった日本人

 睡眠というのは、とても日常的な「行動」だ。誰だって特別な事情がない限り、毎日眠る。

 あまりに普通のことすぎて、特に気にしていない人は気にしていない。夜、適度な時間に眠たくなってすんなり眠り、朝すっきりと目覚められるなら、まったく気にする必要はないのだ。

 ただ、そんな当たり前ともいえる睡眠に、なぜか困難を抱えている人は多いようだ。

 慢性的な寝不足とか、充分眠ったのに眠った気がしないとか、寝床に就いてもなかなか眠れないとか、二日酔いとか、様々な睡眠障害とか……睡眠にまつわる悩みは、軽重の差こそあれ、身近なものだ。あなたがかりにいつでも快眠できる幸せな人でも、身の回りは必ず悩みを持っている人がいる。

 というのも、厚労省保健福祉動向調査などによると、日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えているという。とするなら、身近な縁者という意味で配偶者・親・子・祖父母くらいの中に必ず1人や2人、そういう人がいるはずで、つらい思いをしている。

『8時間睡眠のウソ。 ――日本人の眠り、8つの新常識』

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