米国とカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる北米の湖水地方「ノースウッズ」をライフワークとして、国内外の雑誌、新聞、写真絵本などで作品を発表。本誌2012年12月号「写真は語る」では、白銀に輝く冬の世界を掲載、上のフォトギャラリーにはさらに春、夏、秋を加えて四季おりおりの表情を掲載した。

 東京で育ち、写真について学んだこともないが、大学時代に始めた山歩きがきっかけで、自然写真家を志す。卒業後、導かれるようにしてたどりついた約束の地がノースウッズだった。(その詳しい経緯についてはWebナショジオ 「ノースウッズの森へ」で連載中)

「野生の残された自然はすばらしく、先住民の豊かな文化もある。しかも、カヌーやソリを使って旅するフィールドが無限に広がっている。まだ日本ではほとんど知られていないけれど、ノースウッズという魅力的な世界を、出版活動を通じて立ち上げたい」

 とはいえ、ノースウッズにはたまたま縁があっただけ、とも語る。それでも10年以上通いつづけているのは、訪れるたびに発見があるからだ。

「ノースウッズに限らず、たとえ見慣れた場所であっても、五感を研ぎすまし、感覚を磨いてゆけば、世界は広がってゆく。生きてゆくことも楽しくなる。ぼく自身、常にそうありたいし、新鮮な目を持つことの大切さを、写真で表現できたらと思っています」

『ナショナル ジオグラフィック日本版』2012年12月号「写真は語る」に、写真を追加して掲載した。