旅を始めて5日目の朝。

 イリーの町を離れてから、もうずいぶん時間が経ったような気がします。

 最初の頃は、朝、テントで目が覚めると、「ここはどこだっけ?」と考えることもありました。

 でもいまはもう、そんなことはありません。

色づく深い森と、澄んだ水をたたえる湖。2つの世界を自由に行き来するウッドランド・カリブーは、ノースウッズの象徴だ。(写真クリックで拡大)

 飛行機や車で移動するのではなく、自分の腕でパドルを漕いできました。そして毎日、湖の水を飲み、風に吹かれ、雨に打たれてきました。

 そんな体験のひとつひとつが、ぼくの意識と体に染み込んだのか、すこしずつ、この森と湖の世界に馴染んできたような、居心地の良さを感じはじめていました。

 天気は薄曇り。風もなくおだやかです。

 目的のムース湖までは、ここから2つのルートがありました。

12月1日18時30分から、東京都目黒区で、大竹英洋さんのスライドトークライブ「森のおく 湖のほとり ノースウッズを旅して」が開催されます。先着順ですので、参加希望の方はお早めにどうぞ。くわしくは公式ブログ「大竹英洋フォトグラフィー」http://hopnews.exblog.jp/18894495/まで。

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