第15話 コテコテラーメンの前で「待て!」?

「粗食というのは、粗末なものという意味ではないぞ。体に必要な分だけのバランスの良い食事のことを言うんじゃ。人間も粗食のほうが長生きをする。薪ストーブも同じじゃよ」

 そう言うオリバー爺さんは、戦争から帰ってきてからの人生、野菜と魚だけを、細々と食べて生きてきたのだという。

 年老いて力はないけれど、立派に長生きである。

 私は、まるで手の焼ける暴れん坊でも見るように、ストーブの中の火を覗き込んだ。

「でもねオリバー爺さん……、火は油が大好きだから、すぐに食べようとするよ」

 スプルースの木を入れると、火はすぐにも喰いついて、樹液が肉汁のように、じゅるじゅると言いだした。

「火はな……、酸素と食べ物のバランスがうまくいっていると、どんなに小さな火でも、いい仕事をするんじゃ。だから、小さく、小さくじゃ」

 しかしながら、それが難しいのだ。