第15話 コテコテラーメンの前で「待て!」?

 スティーブは、意味深な含み笑いをしながら言った。
「これから毎日毎日、薪割りが日課だよ」ニコリ。

 その笑顔はどこか、日本の都会(私は田舎育ちだけれど)から来た女の子に、それができるかな?っという顔に見えた。

 1冬を越すための薪の量は、半端ではない。

 暖房だけではなく、料理をするにも、皿洗いの水を沸かすにも、お風呂やサウナに入るにも、それから橇犬たちのドロドロスープを作るにも、生活のあらゆる場面で、薪が使われのだ。

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 私たちは、林のなかに無数に転がっている丸太を、バギーに積みやすいように、1カ所に山積みにした。

 その丸太の山が、林のあちらこちらに幾つもできて、これを運ぶには、何度も往復しなければならないことを思うと、深いため息が出た。10数回か、数10回になるだろう。

 今日のところは、とりあえず、四駆のバギーに牽引している箱いっぱい分を運ぶことにして、でこぼこの山道をゆっくりと下りてロッジに帰ってきた。