第67回 名シェフに聞くイタリアの秋を彩る栗菓子

 都心でも日に日に木々の色づきが深くなり、秋の気配が濃くなってきた。

 さて、秋菓子といってイメージするのは、なんといっても栗を使ったお菓子だろう。そして、栗を用いた洋菓子として日本人が真っ先に思い浮かべるのは、モンブランに違いない。フランスとイタリアの国境に位置する、アルプス山脈最高峰の山の名前を冠したお菓子だ。

 モンブランといえば、生クリームの上に栗のクリームをトッピングしたお菓子をイメージするが、イタリアには、この逆バージョンのお菓子がある。栗のクリームの上に生クリームをあしらったケーキで、件のアルプスの山のイタリア語名称である「モンテ・ビアンコ」と呼ばれるお菓子だ。

 ちなみに、モンブランもモンテ・ビアンコも「白い山」という意味。真っ白な万年雪をいただく名峰の姿を表している。

 そこで、今回はイタリア菓子の専門店として有名な東京・表参道の「ソルレヴァンテ」の藤田統三シェフを訪ね、モンテ・ビアンコをはじめとするイタリアの秋のお菓子について教えてもらった。