第5章 1956- 第二期黄金時代からさらなる挑戦へ
第4回 人類学をみんなに広めたルイス・リーキーの大発見
前回は、新編集長メルビル・グロブナーがテレビ番組の制作に乗りだす契機となったバウンティ号の発見について書きました。ほどなく、メルビルは次々と大ヒット番組を世に送り出し、探検家や科学者から新たなヒーローやヒロインが誕生します。テレビ番組制作の経緯については別の機会に書くつもりですが、今回はそんなヒーローの1人である人類学者、ルイス・リーキーをご紹介いたしましょう。
人類学って面白いですよね~。
と、隣に座っている月曜日のメルマガ筆者の美人編集者Tに言ったら、「私けっこう苦手なんですよね」。
どうしてか聞いてみると、ピテカンナンタラとかホモカントカとか名前がわかりにくいとのこと。なるほど、確かにおっしゃるとおり。そこは中の人もとても紛らわしいと思います。
それでも、中の人にとって人類学はとても興味のある分野のひとつです。
だって、人類はあらゆる生物のなかで明らかに特殊でしょう。こんなふうに、巨大な都市までつくって環境を大きく変え、果てはロケットに乗って地球を飛び出してしまう(地球の)生物はほかにいません。いや、服を着て、料理をして、家に住む「衣食住」というごく基本的なレベルで見ても、ほかの生きものからしたら十分ヘンですよ。
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