第12話 暴れん坊薪ストーブとの闘い

 まず、火をつけて寝床に入った。これは、何の問題もなかった。

 炎はおとなしく、ハワイのフラダンスのように、ふらふらと踊っていた。

 ところが、1時間ほどで、うだるような暑さに息苦しくなって目が覚めると、まるで高温サウナの中のように部屋中が熱くなっていて、床も壁も、手を当てると焼けどをしてしまいそうなくらいだった。

 このままでは、小屋が発火してしまいそう。

 ストーブの中の様子を見ると、炎が暴れ狂っていた。

 もはや、ふらふら、フラダンスではなく、まるで悪霊にとりつかれた祈祷師の乱れ念じである。

 熱風が勢いよく上昇して、煙突が壊れそうなくらいに、シャカシャカと音を立てながら振動していた。

「これは、まずい……」