第2回「生きなければいけない、と思いました」

――フローラさんは、20代の若さでサヘルさんを養子に引き取ります。イランではそういうことはよくあるのですか。フローラさんは、そのとき未婚だったのでしょう?

 本にははっきり書きませんでしたが、結婚はしていました。結婚していない人は子どもを引き取れないんです。

――サヘルさんを養子にしたことで、フローラさんは両親に勘当され、許婚を頼って来日したと本にあります。彼が結婚相手?

 そうです。2人は学生結婚しましたが、革命で仕事がないので、彼のほうは日本に来て働いていたのです。

 孤児を養子にするには、既婚で一定の収入があり、母親が子どもを産めない女性であることが条件としてあります。

――お母様はなぜそこまで?

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