第65回 結婚を占うアイルランドのハロウィン菓子

アイルランドではドライフルーツを使ったお菓子がポピュラーで、上の様なフルーツケーキもこの国の伝統菓子/Image courtesy of Bord Bia

 今ではアイルランドでも、ケルト語を話すごく一部の地域を除き、この祭りは「サワン」ではなく「ハロウィン」と呼ばれている。そして、このハロウィンに付き物のお菓子があるのだ。「バーンブラック」だ。ブラックとはアイルランド語で、「斑点のある」という意味。ドライフルーツを入れたお菓子なので、生地にポツポツと斑点があるように見えるからだ。

 現地での習慣を聞くために、アイルランド大使館の広報・文化担当、アッシュリン・ブレーデンさんを訪ねた。

 「10月の終わりになるとアイルランドでは、バーンブラックを家で焼いたり、お店で買ったりしてみんなで楽しみます。家庭の主婦はこの時期、アフタヌーンティーなどの際にこのお菓子を食べたりしますが、基本的には31日に食べるものですね」と早速ブレーデンさんは教えてくれる。彼女の子どもの頃には、お母さんがこれを作ってくれたという。

 ネットでバーンブラックのレシピを見ていると長方形のケーキのような形をしたものも多いが、「私が知っているのは大きく丸いパンのような形をしたものです。お店で売っているものは、まずこの形ですね」とブレーデンさん。

 そして、「これが、そのバーンブラックです」とアイルランド放送協会(RTE)のサイトに掲載されたこのお菓子の写真を見せてくれた。