その詳細はいずれ「修羅の刻(外伝):最後に生き残った奴が勝者よ! ~ダブルエージェント黒メガネの回想」(民明書房)で語られることになろう。一言で言うなら「勝負を決めるのは才能でも能力でもない。背負ってるモノの大きさ、つまり覚悟だ。アンタ、背中が煤けているぜ・・・」(なんのこっちゃ)と。

しかし「アーキアンパーク計画」の存在が、アメリカ帰りのボクが取り憑かれたように深海熱水研究に打ち込む、とても大きな刺激と動機になったことは間違いなかった。

それと深海熱水活動と生命活動の相互作用の本質を理解するためには、(微)生物学的研究だけでなく、地質学、地球物理学、地球化学といったあらゆる側面からアプローチする総合的な学際研究の不可欠であることを提示し、世界に先駆けてその実践に挑んだのは「アーキアンパーク計画」だった。

その「アーキアンパーク計画」の精神と意志は、当事者たる内部の研究者達よりもむしろ競争相手であるボクの方が遥かに強く影響を受けたかもしれない。また実際にこの計画に参加した大学院生やポスドク研究者から、多くの優秀な若手研究者が育ち、今もそれぞれの研究分野で活躍中である。これこそが「アーキアンパーク計画」の最大の成果であったと言えるだろう。

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