2000年にボクがアメリカからJAMSTECに戻ってきてから2003年までの間に、9回におよぶ微生物学的研究のための深海熱水域の調査を行った(乗船せずにサンプル採取だけ依頼したモノも含む)。それまでのJAMSTECの微生物学に関する深海調査は、潜航が数回の短期調査が1年に2回くらいあれば良い方だったので、何度も潜航する長期の研究航海を1年に数回もこなすのは、ある意味それまでの常識を覆すような激しい航海遍歴だったと思う。

2000年6月:「しんかい2000」による沖縄トラフ伊平屋北フィールド
2000年11月:「しんかい2000」による小笠原弧水曜海山フィールド
2001年5月:「しんかい2000」による沖縄トラフ第四与那国海丘と鳩間海丘フィールド
2001年6月:「かいれい」による沖縄トラフ伊平屋北、鳩間海丘、伊是名海穴フィールドのピストンコア研究
2002年1月~3月:「しんかい6500」による中央インド洋海嶺かいれいフィールド
2002年4月~5月:「しんかい2000」による沖縄トラフ伊平屋北、伊平屋凹地フィールド
2003年7月:「しんかい6500」による沖縄トラフ第四与那国海丘フィールド
2003年8月~9月:「しんかい6500」によるマリアナトラフTOTOカルデラフィールド
2003年8月:「ハイパードルフィン」による沖縄トラフ伊平屋北、伊是名海穴フィールド

さらにボク達、JAMSTEC地下生命圏研究グループのメンバーは、上に挙げたような深海熱水域の海底下環境の調査だけではなくて、深海冷湧水環境や海底下堆積物(その他のJAMSTEC深海潜航調査航海やペルー沖、カスカディア沖のODP掘削航海)、陸上地下生命圏(南アフリカ金鉱や日本国内の鉱山、温泉環境)などの多様な地下生命圏研究にも手を出していた。

今振り返ってみると、ホントに目の前の動くものには何でも食らいつくどん欲なサメの群れみたいな節操のない研究グループだったと思わずにいられない。

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