第10話 アラスカの森の仙人が、お隣さん!

 分かるって……、アラスカ好きが体から染み出てるってことかな?

 まあ、そんなところだろう。

 薪を運んでいるついでに、お爺さんの小屋の前にも積み上げておいてあげると、また小屋の中から聞こえてきた。

「ワシは、お前さんを待っとたんじゃよ」

 なにはともあれ、小屋の隣人がいるようである。

 これから1人で橇犬たちの面倒を見ながら生活していくことになると思っていた私には、嬉しい隣人だ。

 爺さんもきっと、それを喜んでいるに違いない。

 このお爺さんの名前は、オリバー。85歳。

 普段はここよりもさらに奥深い森の湖のほとりに住んでいて、50年以上も世俗から離れて生活をしているという。

 アラスカの森の仙人のような人だったのだ。