<岩に引っ掛けたのかな?>

 まるで鋭い刃物を当てたように、糸はぷっつりときれていました。しっかり結んだはずなので、簡単にほどけるとは考えられません。

 ふしぎに思いながら、別のスプーンを結び直し、さっきと同じ場所へ投げ入れました。

 そして先ほど、びくんとした感触があったあたりで、こんどはガツンとした衝撃が走りました。

 <まちがいない、やっぱりアタリだったんだ!>

 ぼくは急いで竿を立てると、ものすごい反動が返ってきて、竿を水平に押し戻されました。

朝露に濡れるヤナギラン。その脇で、リンクス(=カナダオオヤマネコ)が妖しくこちらを見つめていた。(写真クリックで拡大)

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る