第62回 ベトナムの不思議な緑の「ミルクレープ」(ベトナム後編)

 さて、柴山さんに別れを告げ、「ベトナムフェスティバル」の会場をぶらぶら歩いていたら、なんとあるブースで柴山さんいち押しのベトナム菓子「バイン・ヤー・ロン」を売っていた。緑色の濃淡が層になって、とてもきれい。一緒に売っていた「バイン・スー・セー」と「バイン・コム」というお菓子も買ってみました。

 バイン・スー・セー(スー・セーは夫婦の意味)は、タピオカ粉で作ったお餅で緑豆餡を包んだもの。食べたものは、豆の粒々感が残る餡で、お餅も餡もあまり甘くなく、どちらかというと塩味が利いていた。一方、バイン・コムは、緑色のお餅の中に緑豆餡が入ったとても甘いお菓子だった。お餅は緑色の若い米から作るそうで、結婚式の際にもふるまわれるものらしい。

 そして、待望のバイン・ヤー・ロンを口に入れてみる。ゼリーのような部分はタピオカ粉を使った生地でつるっとした食感。パンダン独特の芳ばしい香りがする。緑豆餡は少し固めの食感。甘くて、不思議な味わいのお菓子でした。

 柴山さんがバイン・ヤー・ロンを薦めてくれた時の笑顔を思い出しながら、「多分色々な味わいのものがあるのだろう」と思った探検隊。ますます絶品のバイン・ヤー・ロンを食べてみたくなりました。今回は少し残念でしたが、ベトナム菓子の奥の深さを噛みしめながら会場を後にしました。

バイン・スー・セー。塩気が印象的なお菓子でした。右はこれを割ってみたところ(写真クリックで拡大)
バイン・コム。平たくて四角いもっちりとお餅でした。薄っすらと見えるのが緑豆餡(写真クリックで拡大)

アンゴン
大阪府大阪市中央区南船場4-11-24 2F
電話:06-6282-4567
ホームページ:http://www.anngon.com
*温かいチェーは10月からのメニューです。

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。