ボクは久しぶりに血湧き肉踊った。オープンな討論会のような場で、これほどまで真正面から由緒正しい攻撃的な批判を受けたのはいつ以来だったろうか。ものすごくアタマに血が上ると同時に、とても嬉しく感じたんだ。「これがサイエンスの議論の本質であり、本来学会発表とかで行われるべき真っ当な議論そのものだ」と。

「科学の議論においては、地位も名誉も年齢も性別も、そして互いのこれまでの人間関係や利害関係も、全く関係はなくすべからく対等であり、おかしいと思うことには自分の全存在を賭けて否定し、凄いと思ったら全身全霊で賞賛すべき」。そんな主義・信条を(たぶん)共有していると思われる、同い年ぐらいの超ナマイキな奴がいるということを知ったことがとても嬉しかった。

その後、この角皆潤さんとは、そこそこそれなりに(どうやら彼は生理的に関西人を受け付けないという人間としての重大な欠陥があり、「すっかり」というわけにはいかなかったようだが)意気投合し、いろいろ共同研究など進めることになる。

そんな角皆さんとの遭遇も含めて、ボクには、これまでにない多くの人や科学分野との出会いがあった刺激的な会合だった。そして勝手に「よっしゃー、オレがアーキアンパーク計画を引っ張っていってやるぜ」と盛り上がったんだ。

大ボスから返ってきた予想外の言葉

その会合から2週間位経った頃だろうか。「アーキアンパーク計画」の研究プロポーサルを書く際の研究内容や研究費の分担を具体的に決める必要があったため、ボクは大ボスの掘越先生に相談しに行った。

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る