まあ、そもそも英語の文字を読むのが苦手と言えば、苦手なので、これは一概にトーニャのせいではないのだけれど、その紙を見た瞬間に、「こりゃ、難問だ」と思った。

 とりあえず、その紙を持って再びドッグヤードに行って、犬たちの位置と地図を見比べる。

 犬たちは1列に並んでいるわけではないので、やはり難しい。

 最初の5頭まではなんとか名前が一致したけれど、その他大勢は、とにかく喜んでせわしなく走り回って、こっちが目が回ってしまう。

 トーニャは、犬たちの体の状態を見て、餌の配分を記していったのだけれど、来たばかりの私には、どの犬もみな元気だ。

 しかたがない……。

 こういう時は、全員、大盛りだ。

 今日は初日なので、大サービス。

「トーニャには、シーだよ。内緒、内緒」

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