4年後のオリンピック開催に向け、ブラジル第2の都市リオデジャネイロが変わろうとしている。

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リオ 変化の予感

4年後のオリンピック開催に向け、ブラジル第2の都市リオデジャネイロが変わろうとしている。

文=アントニオ・ヘガラード 写真=デビッド・アラン・ハーベイ

 ブラジル第2の都市、リオデジャネイロ。コパカバーナの砂浜と華麗なカーニバル、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「イパネマの娘」など、魅惑的で官能的な「麗しの都市」のイメージを持つ一方で、深刻な問題を抱えてきた。その一つが、市内の丘に点在する「ファベーラ」と呼ばれるスラム街だ。麻薬の売買が公然と行われ、暴力が支配する闇の街に、当局は長年、決定的な解決策を見いだせずにいた。

 しかし今、その闇に希望の光が差し始めている。2年後のサッカー・ワールドカップと4年後のオリンピック開催に向け、スラムの治安を回復させる計画が本格化しているのだ。治安維持部隊が常駐するようになった各地のスラムでは、暴力組織が影を潜めた。また、インフラ整備などの公共事業で、少しずつではあるものの、スラムの生活環境も改善されつつある。とはいえ、住民たちには不安もある。オリンピックが終わっても、当局はファベーラの治安維持と環境改善に取り組んでくれるのだろうか? リオを、希望と不安が包んでいる。

訂正
 10月号「リオ 変化の予感」本誌101ページ下に掲載した写真の説明文に誤りがありました。「コパカバーナ海岸の物売りは奇抜なアクセサリーをはじめ、ありとあらゆるものを売る」とすべきところを、別の写真の説明文を掲載してしまいました。お詫びして訂正いたします。

編集者から

 ボサノヴァを聴きながら、この特集を編集しました。訪れたことのないリオの雰囲気を少しでも感じてみたいと思ったからです。ボサノヴァのリズムはとても穏やかで、オフィスの堅い椅子で仕事をしていても、居心地の良いソファに座っているような気分にしてくれます。しかし、特集に描かれるリオの現実はそんな生易しいものではありません。麻薬と暴力に支配され続けてきたファベーラとそこに生きる人たちの現実です。オリンピックというイベントを機に、この絶望の街に希望が訪れることを願います。(S.O)

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