第5回 登りたい山があれば何をすべきか自ずとわかる

――いただいた竹内さんのお名刺、肩書きに「プロ登山家」とありますね。

 2006年に「プロ宣言」をしました。それまでは登山は「趣味」として、好きな山に登っていました。当時専属だった石井スポーツでの契約が変わり、登山に専念できる環境が整い、趣味でなく山に向かう覚悟を決めたのです。

――だったら普通に「登山家」でよかったのでは?

「家」のつく職業には共通することがひとつあるんですよ。それは「資格が要らない」こと。自称でいいんです。私は「自称」登山家にはなりたくなかった。自称だったら、うまくいけなければ、他に面白いことが見つかれば辞めていい。そうではなく、私はずっと、出来る限り登山の世界で生きていくんだという覚悟を、「プロ」という言葉に込めました。登山に専念できるためにスポンサーもついていますが、お金を得る・得ないがプロではなく、「覚悟」のあるなしがプロだと思っています。

 そして、プロ宣言と同時に8000m峰14座を登る「14project」を立ち上げました。14座はプロとして絶対に登る。途中で辞めたりしないと宣言したのです。

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