第5話「まさ~か~」のええええええええぇ!
そんな男性たちの後ろから、
「ウエルカム、まさ~か~」
と、声が聞こえてきた。
1人の女性が、湖畔の砂利道の土手を降りながら、手を振っている。
私は、彼女の一言ですぐにもピンと来た。
娘のトーニャだ。
と言うのも実は、お母さんのシュレットナーさんと話をしていたときも、私の名前を「まさ~か~」と呼んでいたのだ。
友人が私に代わって何度もその間違いを直してくれていたけれど、シュレットナーさんにとっては、最後まで私の名前は、「まさ~か~」だった。
それが、まさか、娘までも……。