(ナナフシ目: Pseudophasmatidae: Stratocleinae)のメス
A female stick insect, Anthericonia anketeschke
体長:50 mm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ(写真クリックで拡大)
世界中の昆虫好きと会っていくうちに、ナナフシは意外と人気者だということが判明してきた。ペットとして飼っている人もたくさんいるようだ。
タレントのしょこたん(中川翔子さん)もナナフシが大好きだそうで、先日、東京で彼女と山田五郎さんのラジオ番組に出演したときには、その話題で盛り上がった。
今回は最初にタイトル「ナナフシの七不思議」を思いついた(ダジャレです)。そこでナナフシにはあまり詳しくないのだけど、ちょっと勉強してぼくなりにナナフシの7つの「不思議」をまとめてみた。
1 たねにも擬態
ナナフシの多くは植物の枝に擬態している。それだけでもスゴイのだが、なんと卵は植物の種子のような形をしている(下の写真)。卵を地面にぽろぽろと産み落とすものが多い。地面に落ちた卵をアリが植物のたねと「間違えて」運んでいくこともある。
2 卵に比べて幼虫が長すぎる
卵から出てくる幼虫(成虫と同じ形をしている)の大きさが半端ではない。たった2~3ミリほどの卵の中から1センチ以上の幼虫が出てくる。こんな大きな幼虫がどんなふうに「折りたたまれて」卵の中に入っているのだろうか? 卵の20倍もの長さの幼虫が出てくるものもいるそうだ。
(ナナフシ目: Diapheromeridae: Diapheromerinae)の卵
Eggs of a stick insect, Oncotophasma martini
長さ:3 mm 撮影地:サン・ラモン、コスタリカ(写真クリックで拡大)