第4話 すべては運命に任せて……どすこい!待機

 アラスカは広大な土地でありながら、意外と狭い社会。

 友人と友人とが、どんどんと繋がっていって、以前、私がユーコン川を1人、カヌーで下ったことも、日本でそのことを本にして出版したことも、アラスカを転々とキャンプをしながら滞在していることも彼女はすでに知っていた。

 娘の名は、トーニャ。

 森の中で1人、橇犬たちと暮らしていて、私と同い歳だという。

「きっと、娘といい友達になれるわよ!」

 そう言うシュレットナーさんは、母親として、1人で森の中で暮らす娘を気にかけていたのだ。

 その母心に、私は2つ返事で応えた。

 こんな面白いこと、断る人がいるだろうか?

 アラスカの森の生活。犬橇。マイナス30℃の世界での越冬。

 それは、私がもっともやりたいことだった。

「ありがとう、お母さん」
 今日から、シュレットナーさんは、私の母も同然。
「娘さんのことは、私にお任せください!」