ただでさえ極端気象が増えているらしいのに、都市化が進み、被害を受けやすくなっているというふうにも解釈できる。

 では、どうすればいいか。

 まずは、真木さんの研究を推し進め、積乱雲の発生メカニズムを解明して、監視技術や直前予報技術を実用化することが大切だ。これは応用科学として寄与できる部分ともいえる。

「気象レーダの歴史って半世紀と少しなんですよね。第二次世界大戦が終わってからですから。技術的なブレイクスルーが10年から20年に1度はあって、たまたま私はマルチパラメータレーダの研究に最初から携われた。そして、今、それがようやく実用化のところまできているわけです。このような時期にレーダ研究の一端を担えていることをうれしく思っています」

 MPレーダを中心とした観測ネットワークが標準的なものになりつつある今、積乱雲について以前より多くのことが分かってきている。

MPレーダーによって積乱雲の解明が進み、観測網が整って予報が実現すれば、極端気象による被害は必ずや減るだろう。(写真クリックで拡大)

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