第5回 ゲリラ豪雨や竜巻の被害を減らすには

「それは、気象ではないもので災害の素地になっているものです。地形や地盤が災害を受けやすいかどうか、建物や施設などがあるかどうか、など。特に都市部で問題なのは、地面がアスファルトやコンクリートで固められてしまっていることですね。降った雨が地中に蓄えられずに、すぐに中小河川に流れ込んだり、あるいは下水に流れて、排水ポンプが間に合わないと一気にあふれてきたりします。そのあふれ出た水が今度は地下街、地下鉄、地下室など、低いところに流れ込んで、人が閉じ込められて亡くなってしまうとか」

 神戸の河川増水や、雑司が谷の工事中の下水道など、人命を奪ったゲリラ豪雨を想起するが、道路の冠水くらいなら身近なところで経験をしたことがある人も多いだろう。

「本当にいろいろ危険がありまして、道路でいうと、電車の下を通るアンダーパスの部分に水がたまって、気づかずに車で突っ込んでしまい、亡くなった方もいます。駅の構内に階段から水がなだれ込む怖いことも起きますし、マンホールの蓋が浮き上がってしまうのも危ないです。東京の場合ですと、今、1時間あたり50ミリぐらいまでは大丈夫なような排水機能を持ってるんですね。それでも1時間50ミリ以上の雨は降りますし、その時は排水能力が間に合わないんです。雨が降って、その雨がピークになると、すぐ水があふれ出てしまうのが都市での水害の特徴です。これが田舎ですと、土地の中に水がしみ込んで水を蓄えられるので、ゲリラ豪雨による水害は起きにくくなります」 

地面がアスファルトやコンクリートで固められているといった「素因」のせいで、都市部のほうがゲリラ豪雨の水害をこうむりやすい。(写真クリックで拡大)