3つの新しい観測機器が出てきた。

 最初の雲レーダは、比較的分かりやすいと思う。雨粒よりも小さな雲粒子(氷の粒になっていることが多い)を検知するために、さらに波長が短いレーダを使う。波長が短くなると大気中での減衰が激しく、観測範囲が狭まるという弱点があるのだが、波長が短い電磁波用のアンテナは小さくできるので、廉価で製造でき、多数展開しやすいというメリットもある(Xバンドも従来型にくらべて小型なので、全国展開が比較的容易だった)。

 ドップラーライダーは、さらに波長の短い電磁波、つまり光を使ったレーダで、目に見えない空気中の塵や微粒子からの反射を見て、気流を観測する。つまり、雲がない状態で、風を読むことができる。結局、波長の違う電磁波をつかったレーダで相補い、空をみると様々な情報を引き出せるということだ。

 さらに、GPS。本来は、複数の人工衛星からの信号を受信して位置の情報を求めるために使われるものだが、この信号を使うことで、大気中の水蒸気量を推定できるのだという。水蒸気量によって、衛星からの電波が遅延することを利用する。

 こういった観測手段を用いて、ゲリラ豪雨の予測に役立てる。

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