©Image Courtesy of Sylvia Earle archives(写真クリックで拡大)

 問題の大きさを理解するには、まず現存する海洋生物種の数を知ることが必要だろう。いったい何種類ぐらいの生物がいるのだろうか?

 地球上に生息する生物種として確認されているのは、2000年の時点で約150万種。そのうち海洋生物種としてこれまでに特定されているのは、クジラやマグロからプランクトンや細菌までを含めて、全部で約25万種だ。

 だが、この数字にはちょっと首をかしげてしまう。生命には水が不可欠で、地球上の水の大部分は海だ。生命は海から生じ、地球の生息空間の約97%は海にある。それなのに、海より陸のほうが生物の種類が多いなんて、ありえるだろうか?

 実際のところ、膨大な数の海洋生物種を発見し特定するという作業は、まだ緒についたばかりだ。ましてや、それらの生物がどのように作用し合っているかという点にいたっては、ほとんどわかっていない。

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