第3回 “スルッと抜ける”ドリブルの秘密

大阪府立大学の中島智晴さん。(写真クリックで拡大)

 大阪府立大学の中島智晴教授は、福岡大・秋山助教よりも、後になってからロボカップ・シミュレーションリーグに参入した。ことロボカップにおいては後輩ということになる。もともとはチーム・ヘリオスではなく、大阪府大の単独チームを率いていた。

「博士論文では知能システム的なものの手法を研究をしていたんですが、教員になってからは、その手法をどこかに生かしたいなと思っていたんですね。エージェントの研究がいいかなと思っていましたら、システム制御情報学会という学会でロボカップのシミュレーションリーグの研究が目に入りまして。じゃあ、やるか、と参加したのが、2002年福岡・釜山大会でした」

 秋山さんとは、最初はライバルとして、国内大会でも国際大会でもしのぎを削る関係だったようだ。

「実は、全く及ばなかったんですが、追い付こうと頑張っていました。僕は、賢いエージェントを作りたいんですけど、実際やってみると、賢いものをつくる前の段階での、シミュレーション自体の作り込みもすごく大切な部分だったんです。僕のやりたいことは、まずつくり込んでからもっと賢くするという部分だったので、秋山さんが既につくってくれているものの上でやればいいということになりました。秋山さんも、賢いエージェントを目指していて方向性が似ていたこともあって、協力してやっていこうということになったんですね」